妊娠・産後の腰痛・骨盤帯痛について

皆さん。こんにちは!【かりゆし接骨院】です🌸

今回は、妊娠・産後の腰痛・骨盤帯痛についての紹介です。

産後の腰痛・骨盤帯痛

妊娠・出産を経験した30%の女性は腰痛・骨盤帯痛を経験します。通常産後3ヶ月以内に消失すると言われていますが、3ヶ月以上の腰痛・骨盤帯痛が持続している女性は79.2%も存在します。

また、骨盤体痛と尿もれが関連している女性が16.7%存在しており、21%の女性が症状が慢性化し2年以上の痛みが残存する傾向にあったと報告されています。

かりゆし先生
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オーストラリアでは失禁が原因となる医療費が年間400億円ほどで、妊娠・出産による腰痛・骨盤帯痛により病欠で仕事を休む女性が20〜23%存在します。

妊娠・出産後の腰痛・骨盤帯痛の原因

妊娠中に分泌されるリラキシンホルモンの作用により仙腸骨靭帯や恥骨結合が弛緩することが原因で発症しますが、女性ホルモンの低下が痛みの感受性(感じやすさ)を増加させることがわかってきました。そのことにより、産後の無月経期間の長さは腰痛・骨盤帯痛のリスクファクターになります。

かりゆし先生
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近年腰痛の関連因子の一つとしてエストロゲンが痛みをより感じやすくすることがわかってきました。

妊娠・出産後における腰痛・骨盤帯痛の分類

・妊娠期の腰痛・骨盤帯痛の発症は50~70%と言われていいます。妊娠中腰痛を発症したものの45%が産褥期(さんじょくき)にも痛みを訴え、出産後3年経過しても17%程度は痛みが持続すると報告されています。

かりゆし先生
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大きく分けて2つの分類があります。

  • 姿勢性
  • 骨盤性

姿勢性とは胎児の発育に伴う子宮の増大により腰椎の前弯が亢進することにより起こる腰椎由来の腰背部痛とされいます。

骨盤性は妊娠中および産後数ヶ月において分泌されるホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、リラキシン)の作用により背腸骨靭帯や恥骨結合が弛緩し、骨盤輪の可動性が増大して発症する骨盤由来のものとされています。

  • リラキシン…妊娠が成立すると卵巣より分泌され始め産後数日まで分泌するものである。
  • プロゲステロン…非妊娠時は黄体から、妊娠すると胎盤より分泌される。またこのホルモンは全身の軟骨部や関節を支えている筋肉靭帯を緩ませる作用があり、恥骨結合や仙腸関節を支えている筋肉・靭帯を緩ませる。

妊娠・産後による腰痛・骨盤帯痛はほとんどの方が経験されるものだと思います。女性ホルモンによりお身体の痛みを感じやすくなったり、腰椎や骨盤を支えている靭帯の弛緩(ゆるみ)により通常は固定されて動かない関節が動くことによって痛みが出たりします。

また毎日一生懸命に子育てしながらだと、自分自身のお身体のケアを後回しにしてしまい慢性化してしまいます。

かりゆし接骨院では子連れの患者さんも大歓迎ですので、日頃からお子様のために頑張ているお身体を息抜きもかねて労りながら、安心して施術を受けてください♪

かりゆし先生
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その他、質問や疑問はお気軽にお問い合わせください。

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