こんにちは♪沖縄県読谷村にあるかりゆし接骨院です🌺
今回は肩関節の安定性を担う縁の下の力持ち的な存在の【棘上筋】についての紹介です。
棘上筋の働き
肩関節は自由度が高く運動範囲も広いが関節面が小さいため棘上筋などの回旋筋腱板の働きが重要になります。
回旋筋腱板は4つで構成されています。
これらの筋によって肩関節が動くときなどに関節がずれないように安定させています。
この4つの筋肉が肩のインナーマッスルと呼ばれています。
棘上筋(回旋筋腱板)の機能が低下すると・・
肩関節には安定性のために働く、回旋筋腱板(インナーマッスル)と動かすために働く、三角筋や上腕二頭筋、上腕三頭筋などのアウターマッスルがあります。このインナーマッスル(棘上筋など)とアウターマッスル(三角筋など)の筋のバランスが崩れると肩関節の運動に不安定性を生じ、肩峰下インピンジメント症候群や上腕二頭筋長頭腱炎、腱板損傷などの発症や動揺性肩関節症などの機能障害などが起こります。
棘上筋の損傷が多い理由
回旋筋腱板(棘上筋)の損傷理由は、加齢や筋力不足です。
棘上筋は日常生活においても負担がかかっているので、スポーツなど腕を使う競技の方は更に注意が必要になります。
棘上筋の選択的トレーニング
Full Can Trainingにより僧帽筋上部線維や棘下筋の筋活動は抑制され、肩関節の下関節包に骨頭が滑りこむことでインピンジメントの予防もしながら棘上筋の選択的トレーニングが行われます。また6週間の棘上筋トレーニングによって筋厚と筋活動の増加が認められた結果、日常生活における疲労の軽減と怪我の予防につながります。
棘上筋は意識的に選択的にトレーニングしないと効果が高まらない筋肉になるので、定期的に行い筋活動を高めておきましょう。
今回は棘上筋についてでしたが、40歳以上になると棘上筋の断裂や損傷が増える傾向があります。日常生活で腕を動かす動作がなくても座っているだけで棘上筋は腕を吊り下げて緊張している状態です。定期的なトレーニングやケアにより肩の筋肉のバランスや動きなどを整え予防することが大事です。
その他、お身体の質問や疑問などはかりゆし接骨院へお気軽にご連絡ください。
参考論文 棘上筋腱の退行性変化は腱板損傷メカニズムの一因になり得るか~コラーゲンに着目した免疫組織学的、分子生物学的分析~