僧帽筋(そうぼうきん)について

こんにちは♪沖縄県読谷村にあるかりゆし接骨院です🌺

今回は肩の動きや肩こりに関与する僧帽筋について紹介しまします。

僧帽筋の肩関節における働き

僧帽筋は腕(上肢)の前方挙上(肩の屈曲)時に肩甲骨の上方回旋に関与します。特に僧帽筋の上部線維は上肢挙上全ての角度において活動を認め、角度の増加において活動量の増加が認められます。

また僧帽筋中部線維は肩甲骨の外転(前方牽引)の抑制を行い、僧帽筋下部線維は最大挙上時における活動の増加が認められます。

かりゆし先生
かりゆし先生

僧帽筋は筋線維のベクトル違いにより上・中・下で活動にがあります

僧帽筋性の肩こり

肩こりといっても色んな原因があります。今回は僧帽筋にポイントを絞ってみてみましょう。

肩こりの原因
  • 本態性…特別な疾患が見当たらないもの
  • 症候性…原因と考えられる疾患に起因するもの
  • 心因性…不安や緊張による後頚部筋群の緊張によるもの
本態性の肩こりの特徴

不良姿勢、筋力低下、上肢反復作業、寒冷、精神的緊張などにより起こり、筋肉が過度の負荷を受けると末梢神経のNa+チャンネルが増加し、その過剰興奮が筋・筋膜を貫いている脊髄神経後枝を刺激します。また、その反応によって運動神経や交感神経への下行性インパルスが生じ結果として筋緊張やこりが生じると考えられています。

かりゆし先生
かりゆし先生

労働人口の30%が患っている肩こり僧帽筋上部線維の過剰な筋収縮や筋緊張の増加が原因と報告されています。

僧帽筋のストレッチング

僧帽筋上部線維を選択的にストレッチングを行う場合は肩甲骨を固定し頚部を動かさなければなりません。また、頚部の屈曲よりも側屈の方がストレッチングは効果的で、側屈時に屈曲や同側の回旋を加えても効果的では無いので注意が必要です。

かりゆし先生
かりゆし先生

良かれと思って側屈しながら回旋したりする事もあると思いますが、純粋な側屈効果的なストレッチになります。

僧帽筋の徒手による施術の効果

徒手施術による機械的刺激が、筋硬度低下に有効であり施術後、僧帽筋の硬度は施術前と比較して有意に低下しています。また、肩頚部硬度血圧変動により変化することを報告しており、心血管系に及ぼす交感神経の影響を示唆しており、交感神経を抑制し副交感神経を促進せるにはリラクゼーションが有効であると思われています。

かりゆし先生
かりゆし先生

リラクゼーションの定義は様々ありますが、広く活用されている定義は【心と体を弛緩、開放させることによって自律神経系の安定、平衡をもたらす効果的な方法】とされています。

僧帽筋はどんな状況でも働いてしまう筋肉ですが、治療や施術なども様々あるので対処的に改善することは容易です。

しかしながら、根本的な改善は難しく環境的要因(日常生活・動作など)を把握しながら改善していくことが必要です。肩こりにより交感神経と副交感神経のバランスが崩れる睡眠障害気分障害など精神面に作用する可能性があるので、違和感や痛みがあればお早めにかりゆし接骨院か近くの医療機関を受診してください。

参考論文 僧帽筋上部線維の効果的なストレッチング肢位の検討

参考論文 上肢前方挙上における僧帽筋の活動と脊柱アライメントの関連性

参考論文 肩関節屈曲時の僧帽筋下部線維、前鋸筋下部線維へのアプローチを考える

参考論文 僧帽筋の筋硬度に対するマッサージチェアの効果

参考論文 肩こりの有無による僧帽筋・肩甲挙筋循環動態-NIRSを用いての酸素循環の検討-