野球の投球動作により生じる肘の障害の総称です。
好発年齢は10~16歳の投手や捕手に好発し、使い過ぎによる疾患です。
野球肘の分類は3種類あります。
内側型(裂離骨折、内側側副靱帯損傷)
投球動作の(コッキング期〜加速期)に発生し、内側側副靱帯の損傷や牽引による裂離骨折(骨端線離開)などがあります。
外側型(離断性骨軟骨炎)
投球動作の(加速期〜減速期〜フォロースルー期)に発生し、肘関節外側部への圧迫による、上腕骨小頭での離断性骨軟骨炎や関節遊離体形成などがあります。
後方型(疲労骨折)
投球動作の(フォロースルー期)に発生し、肘頭での骨端線閉鎖遅延、疲労骨折、骨棘形成などがあります。
野球肘に重要なのは、初期の段階では投球動作の中止または制限です。ただ休むことでレギュラー争いで負けてしまうという焦りから無理してやってしまう人が多いのが現状です。
初期の場合は接骨院での施術や運動療法で改善し完治までいくことが多いですが、無理してやり過ぎて裂離骨折や、離断性骨軟骨炎ので遊離体が形成されてしまうと、手術が必要になってくるので、保護者や監督、コーチなどが理解し一緒に治療するという心がけが必要な疾患の一つです。
また細かな疑問や質問などがありましたら、かりゆし接骨院にいつでもお気軽にご相談ください!